ベビーから大人までコーディネートできるフランスブランドの決定版

ファッション

パリを散歩してると小さなベビーと子ども、パパやママまでみんなでおそろいの服を着てる!というマガジン・モデルみたいな家族を見かけることがあります。フランスではけっこうお揃いの服をカップルや家族で着たいという人もいます。こちらではそんな赤ちゃんから大人まで一緒に楽しめるアパレルブランドをご紹介します。

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PETIT BATEAU –プチバトー –

出産祝いに贈るととっても喜ばれるのがプチバトー、それはフランスでも同じです。日本の友だちからはプチバトーの赤ちゃん用ぬいぐるみやロンパースが欲しいとリクエストされたこともあります。そして私が出産時にプレゼントされて嬉しかったのは赤ちゃんとママのおそろいのロンパースとワンピース、ツモリチサトさんとのコラボ品でした。老舗ながらに今でもママたちの注目の的のプチバトーは色んな魅力があふれています。

プチバトーは1893年に子どもの肌着メーカーとしてスタートしました。当時のショーツは今のスパッツのように長いものだったそう。それを1918年に創業者の息子、エチエンヌさんがちょっとしたアイデアで子どもの下着の概念を打ち破る革命を起こしてしまったと言います。

「ママ、水の上を動ける小さな船には足があるの?(だから動けるの?)」という童謡からヒントを得た彼は船から足が生えてる姿を想像してみたそう。その形を思い描きながら当時長かったショーツの脚部分をすっぱりカット、短くて履くのも簡単な上に動きやすくなったショーツを売り出します。そこからプチ・バトーの長い航海は始まり120年以上たった今でも順風満帆に航海を続けています。

今ではシンプルさをべースにトレンドも取り入れた上でハイクオリティと太鼓判を押され、プチバトーの人気は衰えることを知らず世界展開されています。創業を始めた歴史的な工場は今でも健在で生産の一部はフランスでされ、ブランドのコアとなるデザインは全てパリオフィスが手がけているそう。

プチバトーでキッズ、アダルトを問わず人気の注目アイテムは3つ。
まずは外せないのが下着とティーシャツ。売れっ子の赤ちゃん用ロンパースを始めとして、子どもから男女大人まで品質も着心地も抜群なショーツとティーシャツはかなりの定評があります。デザインも遊び心あふれたものも売れるそうですが一番人気はシンプルな白からワンポイントものだそう。本当に良いものを選ぶ人たちにその完成度の高さを認められた証拠でしょう。

2つ目はボーダーマリンのトップスと肩ボタン付きニットです。プチバトーの名のとおりトレードマークとなったストライプ。毎回のコレクションで色やラインの形・太さを変えて時にはシックに時にはアーティスティックに変身して楽しませてくれます。

3つ目はヨットパーカ。海の男たちというイメージのものを機能はそのままにトレンディに変身させたことで注目を集めました。これは船乗りたちが愛用する必須アイテムで水をはじいてしっかり防風してくれるので、小雨でも傘をささないフランス人たちの間でかなりの高評価。表のしっかりした素材に比べて内側は肌触りが柔らかくて着やすいというコントラストも人気の秘密です。

プチバトーのもう1つの得意分野がコラボです。これまでもTsumori Chisato(ツモリチサト)、Christian Lacroix(クリスチャン・ラクロワ)、Maison Kitsuné(メゾンキツネ)などなど毎年ブランドとの共同作品に力を入れています。ベビーから大人までのコレクションが出るのでスタイリッシュなアイテムを家族みんなで揃えられるとファンも多いそう。

流行の波をしっかり乗りこなすプチバトー、プレゼントにも喜ばれてコラボも充実、これからも目が離せない楽しみなブランドです。

PETIT BATEAU -プチバトー –
住所:32 Rue Montmartre 75001 Paris
**パリ市内に約20店舗あります**
電話番号:00 33 (0)1 40 26 17 13
営業時間:月-土曜日10:30~19:00
定休日:日曜日

CYRIlLLUS – シリリュス –

こちらもフランスの老舗となるCyrillus – シリリュス – 。ちょっとノスタルジックで落ち着いた感じのするブランドです。それもそのはず元スチュワーデスだったママがスタートしたものです

1977年35歳で3人の子どもと一緒に過ごせる時間が取れるようにと仕事を辞めたダニエルさん、自分のテイストにあった子ども服が無いことに気づいたことがきっかけだったそう。子どもの1人の名前、Cyrille(シリル)からとったシリリュスをブランド名とし「フレンチ・ファミリーの幸せな暮らし」をテーマに家族ぐるみの冒険が始まりました。

子どもは大半の時間をホームウェアで過ごすのに当時あったブランドはプチバトーだけ、ということも彼女のアイデアを押してくれる追い風になったと言います。まずは子どものパジャマからカタログ販売からスタート。出始めのコレクションは3人の子どもたちがモデルでパパがフォトグラファー、こうして初めて2ページのチラシができ上がったそう。これがママ友たちの口コミから広がっていき大成功、遠くからも人がやってくるようになり通販開始に至りました。

出だしから勢いにのったシリリュスは次の年のコレクションからデイリーウエアも始めたというスピード展開。大人服もコレクションに加わり良識ある家族がみんなで着る服という定評を獲得しました。
当時のシリリュスのエスプリは今でも健在です。定番のプリーツ・スカート、コーデュロイパンツ、いち早く取り入れられたリバティモチーフなど、現在でもそのエスプリは変わることなく引き継がれています。

シリリュスはそのクオリティの高さとコンサバ・テイストの評判からスクール・ユニフォームを作ってほしいとリクエストがよくあったそう。それに答えるために今では学生服ラインも持っています。ハリーポッター・ユニフォームシリーズも出していて、胸にエンブレムのついたVネックのプルオーバーやケープがけっこう売れているのだそう。

赤ちゃんから大人までエレガントでシックな正統派ブランドとして親しまれてきたシリリュス、洗練されたスタイルが好きな人に一度チェックしてもらいたいブランドです。

CYRIlLLUS – シリリュス –
住所:1 Rue de la Banque, 75002 Paris
**パリ市内に約8店舗あります**
電話番号:00 33 (0)1 85 14 71 00
営業時間:月曜日12:00~17:30, 火曜日 9:30~17:30, 水~土曜日 9:00~17:30
定休日:日曜日

IKKS – イックス –

1987年IKKS -イックス-はもともと0~18歳までの子ども服を大型スーパーの洋服売り場に出すところからスタートしました。トレンドをうまく取り入れたモダンでスポーティーなデザインが評判となり、1995年ベルギーにジュニアウェアの1店舗目を出しました。

そこからは人気に拍車がかかりどんどんショップは増えていきます。1999年にはレディース、2003年にはメンズを展開、現在ではパフュームやシューズ、バッグまでのトータルコーディネートを手がけています。

イックスがジュニア世代に絶大な人気を集めた理由は、ちょうど背伸びをして大人っぽいルックスをしたいと感じ始める年齢層のニーズにぴったりマッチしたことにあります。
大人のムードを漂わせるブラックやグレーというダークカラーを使いながらロックンロールのエスプリを取り入れ、カジュアルシックとストリートウエアの程よいミックスに成功、ハイセンスな若いパパ・ママ層からも支持されています。

ただ、小さい子ども時代から脱皮したとは言えまだキッズ世代。スタイリッシュなだけでなく機能面も考えられているのが嬉しいところ。
ガールズ・コレクションにはワンピースの上にスウェットをセットしたものなど、かわいさとスポーティ仕様の2つを楽しめるスタイルがイックスの持ち味になっています。
ボーイズ・コレクションはジーンズに破れにくい生地を採用したり、リバーシブルパーカは2つの着こなしでテイストチェンジが簡単にできるものが人気だそう。

メンズ・レディースもこのジュニア服のエスプリを基にしたコレクションのラインがそろっています。子ども服を買いに来た家族がみんなで同じアーバンスタイル・ウエアが買えるとリピーター家族を獲得したのもイックスが支持される要因の1つでしょう。

イックスの流行に乗った服、ベビーから大人までのコレクションを家族で楽しんでください。

IKKS – イックス
住所:27 Boulevard des Capucines, 75002 Paris 
**パリ市内に約55店舗ありますがキッズのみ、メンズやウーマンのみのお店もあります。この店舗は家族みんなのコレクションを扱っています**
電話番号:00 33 (0)1 40 20 99 73
営業時間:月-土曜日10:00~18:00
定休日:日曜日
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