デザートの国フランス。パリでスイーツのお店を探せば、有名なブランドネームの大御所から、こじんまりした「パティスリーショップ」までよりどりみどりです。
というわけで、紹介したいパティシエのお店は沢山あるのですが、その中でも今回は一種類のお菓子に特化している「こだわりの専門店トップ3」をご紹介します。
チョコレートのおすすめ専門店は、こちらで紹介していますので、チョコ好きの方は覗いてみて下さいね。
L’Eclair de Genie −レクレール・ド・ジェニー
アイキャッチ画像に載せたカラフルで綺麗なエクレアは、どこかで見た覚えがありませんか?そうです、あのフォションのエクレアです。
2012年にマレ地区にオープンした「L’Eclair de Genie −レクレール・ド・ジェニー」のパティシエ、クリストフ・アダム氏は、フォションで10年間も腕を磨き、クリエーション・ディレクターもしていた実力派。
アダム氏は、常にパティスリーの新しいテイストを求めて、色々なチョコレートとシュガーのコーティングを試した結果、エクレアに無限大の可能性を感じてとりこになったそうです。
エクレアのニュージェネレーションと言われる「レクレール・ド・ジェニー」のショーケースには、オリジナルでスタイリッシュなエクレアがずらりと並んでいてとても豪華。
カラー・ニュアンスを少しずつ変えた組み合わせや、意外なトッピングのポイント使いなど、色使いの美しさにうっとり。インスタ映え確実なので、写真を撮るお客さんも絶えません。
レクレール・ド・ジェニーのエクレア生地は、しっとりと柔らかめ。カラフルなフルーツベースのシュガーや、金箔がキラキラと輝くチョコレートでコーティングされています。
美しい生地をキャンバスに見立てたかのように、最後はナッツやフルーツ、カラー・クリームなどで一点ごとにエクレアの個性が描き出されて完成です。
見た目は優雅で美しく、味は上品で繊細。甘さがほどよく抑えられているので食べやすく、手土産としてもイチオシのデザートです。
お店には定番と、季節の限定品が合わせて約10種類くらい並んでいます。目移りしてチョイスに悩む場合は、思い切って定番と季節限定品の両方を試してみて下さい。
レクレール・ド・ジェニーの定番でもっとも有名なのが、トリュフ・チョコレート・エクレア。香り高いキノコの王様を使ったベストセラーです。
シーズンやイヴェントに合わせたハロウィンやクリスマスツリー模様のエクレアなどに出会えたらラッキー。是非そちらも試してください。
プチ・ビジュー(宝石)と呼ばれるラグジュアリーな一品は、絵のように鑑賞しなが楽しめるので特におすすめです。
住所 : 14 Rue Pavée 75004 Paris
他、ギャラリー・ラファイエット・グルメなど2店
電話番号: +33 (0)1 42 77 85 11
営業時間: 11:00 − 19:30
定休日: なし
アクセス:メトロ1号線 Métro : Saint-Pauli 駅
http://leclairdegenie.com/
Aux Merveilleux de Fred – オ・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド
メルヴィユとは、北フランスとベルギーで200年以上の歴史を持つ伝統的なスイーツ。メレンゲをクリームで包んだ、かなり甘みの強いお菓子です。
そんなメルヴェイユを研究し尽くして、自身のオリジナルレシピを完成させたメルヴェイユ専門店が「Aux Merveilleux de Fred – オ・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド」。
14歳からパティスリーの世界に入ったフレデリック・ヴォカンさんのお店です。
北フランスのリールに最初のお店を出したときは、行列ができる店として注目を集めました。その後、フランス国内だけでなく、ベルギー、ドイツ、イギリス、ニューヨークなどにも相次ぎ出店。
オ・メルヴェイユ・ドゥ・フレッドの人気の秘密は、他店には真似のできないとろけるようなメランゲと、甘さを抑えた軽い仕上がりにあります。
さらに、いくつでも食べれてしまう口当たりや、バラエティーに富んだ6種類のフレーバーもリピーター客を獲得した理由のひとつだそうです。
チェリー味の「エキセントリック」、コーヒー味の「思いもよらない」など、ユニークなネーミングにも注目。
一番試してほしいのは、定番のチョコレート味「Merveille – メルヴェイユ」(フランス語で「すばらしい!」)。
もうひとつ、キャラメル風味の「Le Sans-Culotte 半ズボンを履かない民衆」(フランス革命の時に庶民は長ズボンをはき、貴族がはく半ズボンをからかったもの)もおすすめです。
大・小サイズがあるので、チョイスに迷ったら、色んなテイストが楽しめる小サイズの詰め合わせで決まり。
トラディショナルをモダンにアレンジしたオ・メルヴェイユ・ドゥ・フレッドの集大成の一品をぜひ!
住所 : 24 Rue du Pont Louis-Philippe 75004 Paris 他パリ市内に7店
電話番号: +33 (0)1 57 40 98 43
営業時間: 7:30 − 20:00
定休日: なし
アクセス:メトロ1号線 Métro : Saint-Pauli 駅
http://www.auxmerveilleux.com/home_en/
Aux deux Canelés – オ・ドゥ・カヌレ
カヌレとは、南西部のボルドー地方で1930年頃に生まれたフランスを代表するお菓子のひとつ。
バニラとラム酒、きび砂糖などをベースにあっさりした甘みが人気なのですが、「Aux deux Canelés – オ・ドゥ・カヌレ」は新しいトレンドをもたらした注目のカヌレ専門店です。
4区にオープンしたお店は、こじんまりしたシンプル・シックな内装とそれとは対象的なカラフル・フロアー。
これはオーナー達が、旅の途中に通りかかったコロンビアで見た色とりどりの階段を再現したものだそう。
なるほど、オプティミズムと生命力に溢れ、太陽の光に恵まれた南アメリカのイメージとピッタリ重なります。
「オード」という同じ名前を持つ2人が、世界一周旅行中に運命的に出会いました。帰国後それぞれの道に進みながらも、4年後に再会。2人の思いを実現したオ・ドゥ・カヌレが誕生。
彼女たちのカヌレには、お客様にも地球にも優しいスイーツをというコンセプトが生きています。
合成着色料やグルタミン酸、グルコースなどは使用せず、全て素材をそのまま使用。小麦粉や卵などはパリ郊外の農家の物を使い、ローカルエコノミーにも貢献しています。
さらに調理器具にもこだわり、型は自然素材のハニーワックスでコーティングされた銅製のものだけを使っているという徹底ぶりです。
そんなオ・ドゥ・カヌレでは、定番のオリジナル・カヌレをぜひ最初に食べてみて下さい。
ニュートラルな甘さを味わってから、季節のフルーツなどを使った期間限定品を試してみると、違いをハッキリ感じることができるはずです。
全てのカヌレはブティックの中で作っています。外側はキャラメル風味でカリッと香ばしく、中はもちもちっとした食感。ひとつひとつが、素材の生きた甘みを上手く包み込んでいます。
オ・ドゥ・カヌレがとりわけ独創的なのは、伝統的なデザート用カヌレの枠を飛び出してオードブル用カヌレもリリースしたところです。
砂糖、ラム酒、バニラなどの代わりに、オニオン・コンフィがベースのオードブル用カヌレ。
サーモンやロックフォール・チーズ、子羊ときのこのクリームソースなどがアントレとして人気だそうです。
デザート用とオードブル用を一緒にセットにすると、両者の違いに皆がびっくり!それぞれのオリジナル・テイストを楽しむことができると、新たなファンが続出しています。
ただし、保存料を一切使っていないので、お土産へとして持ち帰るなら帰国直前に買うのがベストです。
オ・ドゥ・カヌレの思いが盛りだくさんに詰まった新しいカヌレ、アントレとデザートのセットがおすすめ。
住所 : 72 Rue de la Verrerie 75004 Paris
電話番号: +33 (0)9 82 26 47 75
営業時間: 12:00 − 19:30
定休日: 月曜日
アクセス:メトロ1号線 と11号線 Métro : Hôtel de ville 駅
https://www.auxdeuxcaneles.fr/en/