フランス生活に欠かせない強くて優しいラベンダーは恋に健康に大活躍

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見渡す限り一面がムラサキ色に染まった南仏プロヴァンス地方の幻想的な風景。この景色は世界中の人々を魅了して毎年ひとめ見たいとやってくる人が絶えません。ここではフランスで絶え間なく愛され、人々の生活にも浸透しているラベンダーの魅力やおすすめのラベンダー畑とおすすめのグッズを紹介します。

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フランスのラベンダーってどんな植物?

ムラサキ色のゴールドとも呼ばれるフランスの代表的な花、ラベンダー。夏の太陽がサンサンと降り注ぐ南仏が産地です。日本の産地の北海道とはちょっと対照的ですが、湿気が少ない場所の方がよく育ちます。

ラベンダーはパリでも育ち、パリ郊外のうちの庭にも植えています。冬にひからびて枯れてしまったように見えても本当に不思議、春から復活してぐんぐんと伸びだし、見事に香り高い花を咲かせます。触るだけで指先に残るアロマもその生命力の強さを感じさせてくれます。

フランス語で言う“la lavande − ラベンダー”の名前の由来はラテン語の“ lavare -洗う”。バスタイムに古代ローマ人が魔法の媚薬植物として浴槽に入れていたそうです。気持ちをくつろがせてくれるその香りに魅了されて恋人への手紙に染み込ませて送ったというロマンティックな使い方から、ペストが流行した時にはその殺菌力の強さゆえに予防対策にも取り入れられたそうです。

癒しとなるフレグランスと消毒機能という優しさと強さを兼ね合わせて人を惹きつけてやまないラベンダー。今ではエッセンシャルオイルやパフューム、化粧品などで人々の生活に広く浸透してパリジャンの間でも愛用されています。
おすすめ商品はこの記事の最後に載せてありますのでチェックしてみてください。

産地のプロヴァンス地方に行ってみよう

夏にフランスに来ることができたら、ぜひプロヴァンス地方に足をのばしてみて下さい。

丘の上に一面に広がるラベンダーのじゅうたんで有名なのはValensole(ヴァレンソール)とSault(ソール)でしょう。この地方では毎年1大イヴェントのFête de la lavande -ラベンダー祭り-があります。

ラベンダーはその年の気候などによって開花時期が変わるので日程は年によって何日か変わりますが、このお祭りは通常7月の頭から8月半ばに行われます。

お祭りの日に行けたらラッキー!情緒たっぷり、レトロなムードあふれた町の雰囲気を楽しめます。トラディショナル・ミュージックに当時のラベンダー摘みの衣装を着た町の人々が繰り出してたくさんのイヴェントで出迎えてくれます。町の案内やラベンダー摘み競争などで見ているだけでも楽しいこと間違いなしです。地元の名産品の紹介と販売もあるので、フランスの田舎の様子を身近に感じられます。ちなみに現地で私が試した特産品の中で私のイチオシはラベンダー・アイスクリームでした!

もう1つおすすめのラベンダー畑はSénanque(セナンク)、修道院のあるLuberon(リュベロン)です。ここは畑の規模も小さいのですが修道院の見学もできるのが魅力です。今でも10人くらいの修道士たちが毎日お祈りと労働で1日を過ごす様子を伺うこともできます。
修道士たちが作ったものが販売されているブティックもあるのでハンドメイド好きな方はこちらのお土産売り場がおすすめです。修道士たちのまごころこもったものをお土産に持ち帰ってください。

どの場所もパリから行くにはTGV(新幹線)でアヴィニョン駅かエクス・アン・プロヴァンス駅で下車します。そこからはバスなども場所によってはありますが、1時間に1本などで観光に適していません。

ゆっくり周るにはレンタカーを借りて自由行動をするのが一番楽しめるのですが、日帰りなどの場合はTGVの駅を降りてから現地ツアーに参加するのがベストでしょう。現地ツアー会社は時間も考えて行く場所などを組んでいるので、前もってサイトから問い合わせて相談してみるといいでしょう。

時間があるなら車で小さな家族経営のホテル(Gite ‐ ジット)などに宿泊して南仏独特のムードを感じながら何日かかけてゆっくり周ることをおすすめします。ジットによっては朝食や夕食がついているところもあり、プロヴァンス地方の人たちの実生活を体験できます。その地方の名産品やワインを出してくれるところもありかなりおすすめです。

 

イチオシのラベンダー製品と言えばこれ!

フランスでラベンダーといえばエッセンシャル・オイルでしょう。
コロナの暗雲が立ち込めてきた2020年の2月、ファーマシーではエッセンシャルオイルが飛ぶように売れて品切れになるものも出ました。その1つがラベンダーのエッセンシャルオイル。

フランス人の生活に根付いてきたラベンダーはその人気ゆえに交配も進んで種類もかなり豊富です。それでもラベンダーを使ったエッセンシャルオイルは品薄になり、上質なラベンダーオイルは常に在庫不足の状態になりました。

過去にペストの流行があった時、ラベンダー畑で働いていた人たちはかからなかったという話も残っていてみんながこぞって買いに押しかけ、今回もその人気を証明してくれました。

また、リラックスや睡眠誘導効果もあるのも大好評の理由の1つです。コロナ禍でロックダウンされたフランスでは1日に1時間しか散歩などの理由で自由に家にでることができなくなった期間がありました。先行きが見えない上にテレワークや同じ空間に閉じ込められたような生活環境の変化で溜まったストレスや不安を沈め、リラクゼーションや眠りの質をあげてくれる助けにもなると言われました。 

エッセンシャルオイルはラベンダーの種類にもよって違うことと、1滴でもかなりの効き目を持つので使用方法はきちんその種類のものに従うことが大切です。フランスでの一般的な使い方はパフュームのように手首の内側に1,2滴たらしてこすり合わせたり(皮膚が弱い人はこの使い方はできないので注意!)、ハンカチのような布やポプリにしみこませてデスクに置いたり、寝るときに枕のすみに数的たらしたりすることが多いようです。
また、アロマポットで部屋の中にほのかに香らせてくつろぎ効果を出すという使い方もできます。

お土産の定番として大好評なのはポプリ。かわいいラベンダーモチーフの袋が喜ばれます。デスクの上に置いてアロマをほんのりと漂わせたり、洋服ダンスの中に入れて防虫剤と芳香剤の代わりにする人もいます。その他にもラベンダーの石鹸、ハンドクリームやボディクリームも定評がある人気商品です。

食品関連の売れっ子はラベンダー・ハチミツです。夏のラベンダー畑に行くと忙しくブンブンと飛び回っているハチたち。刺されないように気を付けないといけませんが、脚に花の花粉をいっぱいつけて飛び回り自然の恩恵をふんだんに詰めたハチミツはテイストが一般のはちみつに比べてもうちょっと甘味が増していて花の香りが生かされています。ハチミツはフランスの健康志向の人たちからはシュガーの代用品として使われ、なかでもラベンダーのハチミツはその甘さと殺菌力もあるなどの理由で愛用されています。
それからプロバンス地方のハンドメイドのパスティーユ(あめ)やハーブティーなども合わせて定評あるお土産の1つです。 

ロマンティックでリラックス効果をもたらしてくれると同時に殺菌力も高いラベンダー、フランス人のように生活の1部に取り入れてみてください。

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