ナイトライフも充実しているパリ。自由に踊れるナイトクラブも多いのですが、今回はパリの文化のひとつと言えるキャバレーをご紹介します。
数あるキャバレーの中でも、老舗有名どころのモダンな3大キャバレーは、ぜひ抑えておいてください。
いずれの店もトップモデル並に美しいダンサーが、芸術的なダンスを半裸で披露してくれます。その上、大道芸人の面白いパフォーマンスも見られるので、男女を問わず楽しめるはずです。
大人の魅力あふれるきらびやかなキャバレーの世界で、夜のパリを堪能してもらえたら嬉しいです。
Moulin rouge -ムーラン・ルージュ
パリで一番の大御所キャバレーと言えば、「 Moulin rouge -ムーラン・ルージュ」。
1889年のエッフェル塔建設と共に、当時の芸術家たちのたまり場だったモンマルトルに誕生しました。夜にはシンボルの赤い風車がネオンでライトアップされ、記念撮影スポットとしても有名です。
ここは画家のトゥールーズ=ロートレックが通いつめ、踊り子たちを絵やポスターにしたことでますます有名になりました。
終戦直後には、歌手のエディット・ピアフやイヴ・モンタンが出演したという逸話も残っています。老舗らしいレトロ感漂う雰囲気は、パリの古き良き時代と文化を今に伝える存在です。
トップレスの女性が美しいのはもちろん、女性客も楽しめるようにイケメンダンサーたちが盛り上げてくれます。
セクシーなダンスだけでなく、体操選手のようなアクロバット芸や、ローラースケート・ダンスなどバラエティに富んだ舞台演出は見事です。多彩なエンターテインメントで、飽きることなく楽しめます。
締めくくりは、名物のフレンチカンカンです。ダンサーたちはトリコロールのドレスをたくし上げて、エールを送りながら快活に踊ります。綺麗に揃った長い脚は、まさに芸術品の域です。
840席ある広さですがいつも満席なので、予約は欠かせません。
ムーラン・ルージュはピガールと呼ばれるナイト・ライフ地区にあるので、いつも観光客が一杯。そのため、あまり危ない雰囲気はありませんが、念のために夜遅く歩き回ることは控えましょう。
82 boulevard de Clichy 75018 PARIS
Tel :+33 (0)1 53 09 82 82
営業時間:ディナー19h00~ ショー:21h00~、23h00~
入場料:97ユーロ~(プランによる)
LIDO-リド
続いてご紹介するのは「LIDO-リド 」。こちらも歴史あるキャバレーで、ムーランルージュのライバル店とも言われる老舗です。場所は、凱旋門近くのシャンゼリゼ大通りに面したパリの一等高級地にあります。
2015年に改装した店内は、入り口からすでに豪華絢爛。受付カウンターのモザイクから天井の丸いシャンデリアまで、ゴールドカラーが眩しい輝きを放っています。異空間へと誘うようなゴージャス感に、おのずと気分は高まるはず。
看板ダンスチームの「ブルーベルガールズ」は、世界中から募集された身長175㎝以上の逸材揃い。チーム名は、往年のダンサー、マーガレット・ケリーさんの青い目に由来しているのだとか。
このブルーベルガールズたちにリド・ボーイズダンサーたちが寄り添い、エレガントな「光の都パリ」を演出してくれます。注目のラインダンスは、かなりダイナミックながら、ぴたりと揃う動きが見ものです。
舞台も実に大胆。突然アイススケートリンクが現れたり、ダンサーの前後に噴水が湧き上がったり、芸術性の高い仕掛けのサプライズも用意されています。
白黒ビジネススーツにメガネ姿のキャリアウーマン風の女性が、まるで脱皮するようにセンシュアルな美しさを見せてくれるなど、ショーのストーリー仕立ても最高。魅惑的な変化に観客はどんどん引き込まれていきます。
1150席もある大型店舗ですが、いつも満席という人気ぶり。ブルーベル ガールズとボーイズたちの光のエンターテイメントを楽しむには、予約は必須です。
116 bis Avenue des Champs-Élysées 75008 PARIS
Tel :+33 (0)1 40 76 56 10
営業時間:ディナー19h00~ ショー:21h00~、23h00~
入場料:75ユーロ~(プランによる)
CRAZY HORSE – クレイジー・ホース
真っ赤な唇のネオンが目印の「CRAZY HORSE-クレイジー・ホース」は、キャバレー・リドと同じくシャンゼリゼ地区のGeorgeV通りにあります。
270席というこじんまりとしたキャバレーですが、ダンサーを身近に見て感じられる点が他店とは一線を画しています。この近い距離感も織り込み済みで、ダンサーの細かい表情や目配せなどが大切なショーの要素になっています。
女性のヌードはアート作品だ!という着想でできたクレイジー・ホース。最新のライティング技術を駆使して、キャンバスに見立てた裸体の上に絵を描くように光が映し出されます。
さながら万華鏡のようにカラフルな光のダンスは、「夜の宝石たち」と呼ばれるクレイジー・ガールズ・ダンサーたちによって美しく描き出され、神秘的な世界を創り出しています。
2012年には、日本でもクレイジー・ホースのバックステージを描いたドキュメンタリー映画が公開されました。実際にそのプライベートツアーが体験できる、「The Crazy Experience – ザ・クレイジー・エクスペリエンス」というチケットがあります。
こちらはダンサーの案内でバックステージを見学後、プライベートルームでクレイジー・ガールズ達と一緒にシャンパンタイムを楽しみ、その後VIP席でショーの鑑賞ができるというもの。
ダンサーとお客様との濃いコミュニケーションを大切にしているところも、クレイジー・ホースの魅力の一つです。
座席数が少ないためチケットの事前予約をして、夜の宝石クレイジー・ガールズ達とクレイジーなショーを存分に楽しんで下さい。
12 avenue George V – 75008 Paris
Tel :+33 (0)1 47 23 32 32
営業時間:
日曜日~金曜日:ディナー19h30~ ショー:20h30~、23h00~
土曜日:ディナー19h30~ ショー:19h00~、21h30~、00h00
入場料:87ユーロ~(プランによる)
注意
記事内でご紹介したすべての店舗は、軽いドレス・コードがあります。あまり難しく考えなくてもライトな正装で大丈夫なのですが、ジーンズやスニーカーは避けた方が無難です。
受付に時間がかかることがあるので、余裕を持って出向いて、ショーの前にキャバレーの雰囲気なども楽しんでください。