コロナによるロックダウンが強化されたパリ市と近隣は外出制限が厳重に

コラム

3月17日から始まったフランス・ロックダウン。これまではきちんと許可書を自分で作って携帯していれば“ 短い時間、家の近所で1人(または家族など同居人だけと一緒)の場合だけ ” 毎日1時間の散歩やスポーツを理由とした外出は許されていた。それがパリ市内外では昨日4月8日から“ジョギングなどのスポーツ理由の外出”は午前10時〜19時まで禁止、となり外出制限が厳しくなった。

もともとパリの冬は長くて曇り空が多く、ロックダウンが始まる前まではよくぐずついた天気が続いていた。ところがロックダウンとなった途端、急に毎日晴れて20度以上になる日も増えてきた。

日焼けした肌がステータスのパリジャン達は太陽がでると冬眠していた動物のように外に出てきて、直射日光をガンガンに浴びて日光浴をする習慣がある。そのせいで先週末には1時間のスポーツや散歩を理由に人々が街にあふれかえり、医療関係者から政府に警告があったらしい。

大勢が同時に外に出ると、他人と1m間隔を持つというルールが守られなくなる可能性があること、天気に誘われて以前のように友達と集ったりするようなる可能性が懸念されたとのこと。散歩はOKとはなっているが、できれば遠慮してほしいと言うニュアンスがあるらしく最初は市民に聞かれるまで散歩については言及していなかった。

これまでロックダウンしてやっとその成果がでそうなのに、今、規制を緩めてしまい以前ように感染者増加に歯止めがきかない状態に戻っては意味がないので “強化する” という決断に至ったそう。

今でも毎日、感染者と死者数は増えているが、集中治療室に入る人の数が初めて減ったという小さな希望の光も見え始めている。

しかし、それとは同時に4月15日まで延長されたロックダウンもそれ以降、更に延長となることが決まったという。それについて来週月曜日に大統領発表があることになった。

フランスロックダウンはまだ続く。
日本も緊急事態宣言がでたけどフランスの比ではない。日本のみんなが無事でありますように、と祈らざるをえない。

 

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