6月に2週間だけ学校再開 フランスではコロナはすでに過去のものか

フランスでの新型コロナウイルス
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6月14日マクロン大統領の勝利宣言

6月2日からパリも危険ゾーンではなくなり、フランス本土はみんな危険レベルが下がった。5月11日のロックダウン解除直後はソーシャルディスタンスを守るように!との呼びかけがあり、みんなおっかなびっくりで外に出るという雰囲気が最初はあったものの、天気の良い日が続いたこともあってパリジャンはいっせいに外に出てきた。

パリ市内の水辺、カナル・サンマルタン運河やアンヴァリッド広場の周辺でマスクもままならず友だちとの再開を祝ってピクニックしている様子がテレビでも社会問題として取り上げられた。

そして6月14日、マクロン大統領は大統領発表でウイルスとの闘いはまだ終わっていないが、ひとまずはウイルス蔓延を抑え込むことに成功したと勝利宣言をした。
そこでいきなり次の日からショップとレストランは通常営業できること、小学校なども1週間後に全国で再開することになった。

学校は2週間のみ、その後はバカンス

大統領令が出て息子の学校はやっと!!6月22日から2週間のみ再開した。その後はフランス恒例、7週間の夏のバカンス。宿題もゼロ!

その前はソーシャルディスタンスを保つ必要性から医療従事者と学校に行かなくなる危険性のある子ども、親の要望でどうしても家で見ることができないという場合(学校との話し合いで受け入れを決定)のみだった。

息子の大の仲良しの2人は最初の週は早めのバカンスでこなかった。
両家とも、もう引きこもりは耐えられない!再度こういうことがあるかもしれないから今のうちに行くべし!とロックダウン解除と同時に決めたそうで、どうせ学校は9月まで無いとあきらめていたらしい。私もそう思っていたけど…

それでも学期末の最後をクラスメートと過ごせたのは息子もかなり嬉しかったらしい。
でもちょっと気になったので、ソーシャルディスタンスとか、どうしてるの?と聞くと、はぁ〜?と気のない返事…
毎日、友だちと校庭で地面を棒のようになって転がる遊びで盛り上がっているらしい…もう心配してもキリがないのでやめた。

それにしても一番心配なのは学校の学習内容。
日本では「他の国はオンライン授業が普通で日本は遅れている」という報道があったらしいけど、一部のプライベート・スクールを除くと公立の小学校でオンライン授業はなかった。

家庭学習で私もパパと頑張って息子に教えたつもりだけど…結局今年習わないといけないことはほとんど息子の頭に入っていない。一度やるとできるけど、次の日にはすっぱぬけて全部忘れている。

フランスの小学校は2年間に渡り、同じ授業内容を繰り返すという方法が取られている。なので1年目に習ったものを2年目で復習するので、1年目にわからなくても大丈夫という雰囲気。
しかーし、息子の去年の先生は学習内容をすべて、終わらせなかった… 日本でいうと、教科書が終わらなかってという感じ?私は今年になるまで知らなくて、過去形1個しか習わないなんて遅いんだね〜とパパとのんきに言っていた…教育熱心な親たちからは学校側にクレームも出たらしい。

今年の息子のクラスは新米先生が2人で受け持つクラスだったので親から心配の声も出て、何人かの親たちの質問で初めて知ったという有様。“今年ちゃんとやるので大丈夫です”と言っていたけど…正直言って全然ダメだあ…

フランス語って難しくて過去形、未来系、複合過去形などなどを使い分けないといけない。フランスでは小学校1年から留年制度がある。来年はこのままだと留年になんてなるんじゃないの〜とちょっと心配でもある。

6月、パリの街の様子はどう変わった?

通勤に使うバスや地下鉄など交通機関はすべてマスク着用が義務となっている。ロックダウン解除直後はまだ人も少なかったものの、6月からは私のように通常業務に戻った人も多いみたい、電車や地下鉄内もけっこう混んできた。
電車の席には「ソーシャルディスタンスを保ちましょう」のステッカーがあり、2席に1席は空席にするような呼びかけになっている。座る人はそれをほとんど守っているけど、立っている人はどうしても他の人と近くなる。

6月2日からはレストランはテラス席のみ解禁だった。このお陰で、店内しか席がないパリのレストランはこぞって店の前にある空いた場所や駐車スペースにテーブル席を出した。歩行者の邪魔にもなるけど、まるでキノコが生えるようにどこにでもテラス席が登場した。
そして22日からは通常営業ができるようになったけど、お客さんも閉め切った店内よりテラス席を好む人が多い様子。

ただでさえ、太陽をいつも求めているパリジャンたちにはこのテラス席は嬉しいことだろう。それにしてもパリの中心地では閉店したままのレストラン、ホテルが目立つ。
うちの行きつけのイタリアンレストランも、“ロックダウン前は8000ユーロあった資金が今では底をついてマイナス。銀行とのやり取りが大変。今からが生き残れるか勝負!”と言っていた。本当に頑張ってほしい。

5月、6月と加速してきたロックダウン。7月のバカンスはもう目前。ウイルスも暑さと一緒に消えてくれると良いのだけど、まだまだ見通しが立たない。
そしていつもは7月、夏の体験学習に日本の学校に1週間か2週間、息子をいれてもらうんだけど日本の家族に万が一のことがあっては大変なので今年は帰国を断念。フランスに来て20年。初めて日本に帰りたいと思った。いざ帰れないとなるとそう思うんだなあ。

10月の息子の秋休みに行きたいけどそれも9月からの様子見ということになっている。今年は難しいかなあ。

 

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