自分たちの国に思い入れの深いフランス人。グローバル化で外国での安価な大量生産が進む中、あえて伝統的な文化や気質を振り返り、メイド・イン・フランスを復活させようという動きも盛んです。
この記事では、メイド・イン・フランスにこだわり抜いたメンズやユニセックスのブランドを3つご紹介します。彼へのプレゼント探しの参考にしていただければ嬉しいです。
Le vent à la française – ル・ヴォン・ア・ラ・フランセーズ
「Le vent à la française – ル・ヴォン・ア・ラ・フランセーズ(フランスの風)」は幼なじみのシャールズとルイが2人でに立ち上げたブランド。2人は、一緒に成長していくにつれ共通の思いを分かち合うようになり、現在のモノ作りのあり方に疑問を持った点も共通していたそうです。
彼らがたどり着いたのは、フランスのアピール・ポイントの1つでもある“エレガント”をキーワードにしたブレスレットでした。
彼らは作成方法や素材にもこだわり、フランスの伝統的手法による職人技を守っているアトリエを探したそうです。また、ハンディキャップの人々や再就職支援など社会貢献に力を入れているか否かも選定のポイントとして、慎重に選び抜きました。
ル・ヴォン・ア・ラ・フランセーズのトレードマークは羅針盤。彼らのコンセプトから自然に思い浮かびんだモチーフなのだとか。
彼らのコレクションは、メダル部分がウッド、ブロンズ、シルバーの3種類用意されていて、使う人のライフスタイルに合わせて選べるようになっています。
ウッドはエコサイクル森林のブナの木を使い、ブロンズはゴールドとロマンスグレー・シルバーの2色。クオリティの高いニッケルフリーのブロンズにシルバーをコーティングをしたものです。
プレゼントに大人気なのが、もうワンランク上のシルバー・ブレスレット。純銀のメダルにプレスされたル・ヴォン・ア・ラ・フランセーズのエンブレムが、人生の羅針盤をシンボリックに表してくれます。
ブレスレット部分が調節可能なワンサイズ。使い手のアイデンティティに合うように、ブレスレットの色や素材のチョイスが多く、切れても生涯補償してくれるとのこと。
彼らの追い風は止まりません。今ではプレタポルテにも挑戦中。ニット帽やTシャツも全てメイド・イン・フランスで作っています。シンプルなロゴにフランス語のひと言入りのTshirtsやマリン・スタイルのものは、特に人気が高いのだとか。
エレガントでシンボリックなル・ヴォン・ア・ラ・フランセーズの人生の羅針盤。フランス好きの彼へのプレゼントにぜひ!
住所: BHV MARAIS / 52 Rue de Rivoli 75004(他パリ市内数店舗で購入可能)
電話番号:00 33 (0)9 77 40 14 00
営業時間:月-土曜日9:30~20:00(日曜日 11:00~19:30)
定休日:なし
Payote – パヨット
シャネルやルイ・ヴィトンなどの大御所ブランドも、こぞって新作を発表するエスパドリーユ。カジュアルでもキレイめスタイルにも合う夏のファッションアイテムの新顔として、日本でも人気が広がってきています。
パヨット創業者、オリヴィエ・ジェリーさんは、子供の頃からエスパドリーユに慣れ親しんで育ってきたそうです。
ある日、うっかり左右で違うエスパドリーユを片足ずつ履いて仕事場に行ってしまったのだとか。そのとき、ふとした思いつきで左右のエスパドリーユをフェルトペンでカスタマイズしたところ、居合わせた仕事仲間やお客さんの間で大絶賛!これがきっかけで、エスパドリーユ会社を立ち上げるに至ったというエピソードがあります。
製作を担っているのは、バスク地方で150年間3世代に渡ってエスパドリーユを作っているファミリー企業です。
フランス国境を越えて、スペインやポルトガルの工場に委託製作するブランドも多い中、オリヴィエさんはあくまでフランス製にこだわりました。
彼の掲げたスローガンは、「METTEZ LA FRANCE A VOS PIEDS – あなたの足にフランスを!」(言葉遊びでフランスの手足となる、配下に入る、という意味)です。ここにメイド・イン・フランスのプライドを感じますね。
パヨットのコレクションは、モノカラーのクラシックから、グラフィック、オリジナル・パターンと多岐にわたります。シックなもの、カラフルなもの、ユニークなデザインのものまでと、ラインナップが豊富です。
私のイチオシは、プレミアム・エスパドリーユ。家の中でも外でも長く使えるように、テキスタイル・靴底、糸までランクアップした作りは、エスパドリーユのヘビーユーザー向けです。内側に施した補強のバイアステープが、フレンチフラッグのトリコロールカラーという心遣いも嬉しい1品です。
グラフィックとユニークなコレクションは、とにかくカラフル!エッフェル塔やパイナップル、キャットなどの楽しいモチーフのチョイスがたくさんあります。
おすすめの選び方は、クラシックスタイルのプレミアムエスパドリーユを日常の定番にして、遊び心のあるグラフィックやユニークタイプをリゾート用にと使い分けること。
フランスをこよなく愛するパヨットの一品は、夏の外出用からスリッパ代わりの室内履きにまで大活躍まちがいなし!大切な彼の足元にも、メイド・イン・フランスのエスパドリーユをどうぞ。
住所: Galeries Lafayette Haussmann / 40 Boulevard Haussmann75008(他パリ市内数店舗で購入可能)
電話番号:00 33 (0)1 42 82 34 56
営業時間:月-土曜日9:30~20:30(日曜日 11:00~20:00)
定休日:なし
Le slip française – ル・スリップ・フランセーズ
「Le slip française – ル・スリップ・フランセーズ(フランスのパンツ)」は2011年にメンズ・アンダーウェア・ブランドとしてスタートしました。
ブランドのミッションは、ズバリ!世界を変えること。「世界を変えたいならパンツから変えよう!」というのが、創業者ギヨーム・ジボーさんが掲げたスローガンです。
ブランド立ち上げの裏には、こんなエピソードがあります。
ある日、カフェで友達たちと「素晴らしいコンセプトやストーリーがあれば、なんでも売ることができる!」と熱い思いを議論していたところ、「なんでもは無理だ、例えばパンツとか!」と反対意見が飛び出したのだとか。
「本当にムリかどうか、僕がためしにやってみよう!」と、ジョーク半分で最初の600枚を工場生産したそうです。出来た商品をインターネット販売したところ、予想に反して大反響!600枚は瞬く間に売り切れました。
これがきっかけとなり、まもなく彼は自らの信じるコンセプトを追求したブランド「ル・スリップ・フランセーズ」を立ち上げたのです。デザインや縫製からパッケージに至るまで、全てメイド・イン・フランスなのは言うまでもありません。
ショーツのウエスト部分は、フランスのエスプリに満ちたトリコロールカラーで100%コットンの自信作。通気性が良く、スタイリッシュで履き心地抜群とのこと。
小さくて愛嬌のあるワッペンも、人気の秘密のひとつです。また、アニエス・ベーやセント・ジェームスとコラボをしたことが、人気の底上げにつながっています。
ブリーフ、ボクサーショーツのセットだけでなく、ショーツとソックスのセットもプレゼントにはおすすめです。フランスらしい高級感あふれるデザインのボックスも、ギフト感を演出してくれます。
ル・スリップ・フランセーズのラインナップはショーツだけにとどまらず、今やソックス、パジャマ、そして待望のレディースも登場という充実ぶり。
ハイセンスで上質なアンダーウェアは、大切な彼へのプレゼントにビッタリではないでしょうか。
住所: 137 rue Vieille du Temple 75003 Paris (他パリ市内3店舗、ギャラリー・ラファイエットやBHVデパートでも購入可能)
電話番号:00 33 (0)1 01 42 77 92 79
営業時間:火 -土曜日11h00~20h00(月曜日14h00~19h00)
定休日:日曜日
メイド・イン・フランスをモットーに躍進する3ブランドのご紹介でした。
いずれもユニセックスやレディースラインのラインナップもあるので、彼とお揃いの1品を探す楽しみもあります。チェックしてみて下さい。