ロックダウン厳守のための罰金制度
いつもは曇り空だからパリジャンはあの特有なけだるい雰囲気のフランス映画ができる・・・と言われていますが、外出禁止令が出た途端、一面の青空。ところが公園も閉まってしまいました。
外出はテレワークが不可能で出勤しないといけない場合、医療診察、生活必需品の買い物、スポーツを少しする時のみなどに制限されました。しかも自分で許可証を書いて持ち歩かないと罰金ということに。
フランスは結構テキトーなお国柄なので、最初はちょっとは良いんじゃない?みたいな雰囲気がうちにもありました。
しかし!中央フランスに住む義母たちがロックダウン翌日に医者のアポに出向くとき、“そんなのいらないよ”というパートナーを押し切り、ちゃんと書いて出たところ、見事憲兵隊に車を止められて許可証提示を求められたそう。
あんな田舎でもやっているということは、かなり政府も本気ということです。パリ市内外はもっと厳しいはずだよね、とパパも9歳の息子と30分のランニングに出るときには必ず身分証明書(フランスでは必ず外出時は身分証明書を持つ義務がある)と一緒に許可証を手書きして持ちあるくようになりました。
私もコロナ感染?初のオンライン診療
そんな中、晴れて気持ちいいねと、うちのやんちゃミニウサギのピヌ−を小さな庭に出して息子と日向ぼっこしていたところ・・・この騒動ですっかり忘れていた花粉症、20分もたつと鼻水が出始めたんですね。アレルギー療法を3年もやったのに全く効き目がなかったとがっかり。
パパがせっかく天気なんだからモラルを上げるためにも日光浴したほうが良い!と主張するので次の日も外に出ていたところ、その日の夕方、急に気分が悪くなりアレルギーの薬を飲んで何も食べずに寝たのですが・・・
翌日、朝から37,5の熱。昼には38,5になりました。
ガレージの離れの一室に立てこもりとりあえず自己隔離。こちらでは38,5の熱が続いたら気をつけて、ということになっています。(日本人は体温が低いので日本では37,5になっていますが)この日はあまり話したり食べる気力もなかったので少しだけ飲食してとにかく眠っていました。次の日には37,5に下がり、友達が医者とビデオコンサルができると教えてくれたので、いつもかかっている主治医(フランスは主治医制度で大人は主治医でないと保険の払戻額が少なくなります)にビデオコンサルしてもらいました。
医者が言うには :
– たとえかかっていても病院は満員で呼吸器系に問題がないのであれば、検査すらしてもらえない。
– 私の場合は咳が出てないので大丈夫だろう、家族と生活空間を別にしたほうがいいだろうけどもしもコロナウイルスなら潜伏期間が1から3週間なので既にうつっている可能性大。
– 症状が軽くなっても1週間〜10日後に急に悪化するというケースがあるので要注意す。呼吸が苦しくなってきたらまず、主治医に電話、緊急の場合のみ救急に電話すること。
– 子どもの場合は下痢などの症状から始まることがある。
とりあえず2日間はガレージの一室にこもっていましたが、パパに医者の言葉を伝えると、うつってるとしたら隔離している意味がないと言われ、と3日目には通常生活に戻りました。
ただそれから1週間は結構戦々恐々として過ごしましたね・・・。今はもう薬も効かない花粉症が少し出ているだけなので安心していますが、結局・・・あまりに37,5と38,5というピッタリの数字の熱が出たところを見ると、ストレスからの知恵熱???だったのではないか??と思ってしまいました。
仕事の取引先の人は、友達のお医者さん夫婦が3日間くらいの発熱が続き、コロナウイルステストでポジティブが出たそう。でもやはり呼吸器系に問題がないので大学生の子どももいる家で自宅待機となった、と言っていました。子どもにうつったらどうするの?と思いましたがそれくらい病院はもう受け入れができない手一杯の状態になっているそうです。
結局、私がもう大丈夫と家の外に出たのはロックダウン後10日間たった後でした。